郡山で注文住宅を建てる際の住宅補助金・助成金制度を徹底解説

郡山市で注文住宅を検討する家族の画像


郡山市で注文住宅の建築を検討している30代の子育て世帯の皆さんは、「マイホームを建てたいけれど費用面が心配」、 「住宅ローンの負担をできるだけ減らしたい」といった不安を抱えていませんか。


特に子育て中のご家庭では、教育費や生活費もかかる中で住宅購入費用を捻出するのは大きな悩みですよね。 しかしご安心ください。国や自治体には、住宅取得を支援するさまざまな補助金・助成金制度が用意されています。


適切な制度を利用すれば、建築コストを抑えつつ高品質で省エネ性能の高いマイホームを実現することも可能です。


本記事では、郡山市で注文住宅を建てる際に利用できる主な住宅補助金・助成金制度について、国・福島県・郡山市それぞれの制度を徹底解説します。


最初に結論として利用可能な制度の一覧を提示し、その後に各制度の対象条件や補助金額、申請方法をわかりやすく説明します。 また、補助金申請のタイミングや注意点、よくある誤解についても丁寧にフォローします。


記事の随所で専門用語の解説や具体的な手順も盛り込みますので、初めて補助金を利用する方でも安心して読み進められるようになっています。


ぜひ最後までお読みいただき、賢く補助制度を活用して理想のマイホームづくりにお役立てください。


【結論】郡山市で利用できる注文住宅向け補助金・助成金一覧


郡山市の住宅補助金一覧の画像


まずは、郡山市で注文住宅を新築する際に利用できる主な補助金・助成金制度を一覧でご紹介します。 国・県・市それぞれが提供する制度を含めると、以下のようなものがあります。


子育てグリーン住宅支援事業(国)


省エネ住宅補助金のイメージ画像


子育て世帯・若者夫婦世帯を対象に、省エネ性能の高い新築住宅に対して最大100万円の補助。 さらに全世帯対象で最高160万円の補助枠もあり(後述)。


住宅ローン減税(国の税制優遇)


住宅ローン減税制度説明の画像


補助金ではありませんが、新築住宅取得者は一定条件のもとで住宅ローン残高の1%相当を所得税から控除可能(認定長期優良住宅等なら控除枠拡大)。


多世代同居・近居推進事業(福島県)


多世代住宅補助金のイメージ画像


祖父母世代と同居・近居するために新築住宅を取得する子育て世帯に、最大40万円の補助金。


ふくしまの未来を育む森と住まいのポイント事業(福島県)


福島県産木材利用促進の画像


福島県産木材を使用して県内に木造住宅を新築する場合、最大60万ポイント(1ポイント=1円相当)の支援。


ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)推進事業補助金(福島県)


ZEH住宅補助金のイメージ画像


福島県内でZEH基準の省エネ住宅を新築する個人に、一律40万円の補助。


結婚新生活スタートアップ支援事業(郡山市)


新婚生活支援制度のイメージ画像


新婚世帯の新生活費用(住宅取得費用や賃貸費用、引越費用)を支援する郡山市独自の制度。 条件を満たせば最大30~60万円の補助。


転入子育て世帯住宅取得補助金(郡山市)


子育て世帯移住支援のイメージ画像


市外から郡山市に転入して住宅を新築取得する子育て世帯に対し、100万円の補助(一定条件あり)。


このほかにも、太陽光発電設備や蓄電池の設置補助、空き家活用支援など、特定目的向けの支援制度もあります。 以下、各制度の詳細を項目別に解説していきます。


国が提供する主な注文住宅向け支援制度


国の住宅支援制度説明の画像


まずは国(国土交通省など)が実施している住宅取得支援制度について解説します。 国の制度は全国どこでも利用でき、補助金額も大きい傾向があります。


郡山市で家を建てる場合も該当すればもちろん活用可能です。 特に省エネ性能の高い住宅や子育て世帯向けの支援が充実しています。


ここでは代表的な「子育てグリーン住宅支援事業」と、補助金ではありませんが住宅取得時にほぼ必須とも言える「住宅ローン減税」について押さえておきましょう。


子育てグリーン住宅支援事業【国】


最新住宅支援事業説明の画像


「子育てグリーン住宅支援事業」は、2025年に開始された最新の住宅取得支援制度です。 名前に”子育て”とありますが、実は条件次第ですべての世帯が利用できる点が特徴です。


この事業では、新築住宅のうち一定の省エネ性能を満たした住宅を取得する場合に国から補助金が交付されます。 対象となるのは注文住宅の新築(他に分譲住宅新築購入、リフォームも含まれますが本記事では注文住宅に絞ります)。


補助対象と補助額の概要は以下の通りです。


子育て世帯・若者夫婦世帯が長期優良住宅またはZEH水準住宅を新築する場合:住宅1戸あたり 40万~100万円 の補助 (後述のとおり長期優良住宅の場合は最大100万円、ZEH水準住宅の場合は最大80万円など細かな金額条件があります)。


すべての世帯がGX(グリーントランスフォーメーション)志向型住宅を新築する場合:住宅1戸あたり 一律160万円 の補助。


「子育て世帯」とは申請時点で18歳未満の子どもを有する世帯、「若者夫婦世帯」とは夫婦のいずれかが39歳以下(令和○年4月1日時点など条件年度による)である世帯を指します。


これらの世帯が対象住宅を新築する場合に補助金が出る仕組みです。 対象住宅の要件をもう少し詳しく見ると


長期優良住宅の場合


耐久性・省エネ性能などが高く、所管行政庁から長期優良住宅認定を受けた住宅であること。 断熱等性能等級5以上かつ一次エネルギー消費量20%以上削減などの基準を満たす必要があります。


補助額は基本80万円ですが、現在居住中の家屋(自分または親族所有)を除却して建て替える場合には100万円まで拡充されます。


ZEH水準住宅の場合


断熱等性能等級5以上かつ一次エネルギー消費量20%以上削減など、長期優良住宅と同等の省エネ基準を満たす新築住宅(必ずしもZEH認定取得までは要しない”水準”)。


補助額は基本40万円、除却建替えの場合は60万円となります。 標準的な新築より高い省エネ性能を有する住宅であれば対象となります。


GX志向型住宅の場合


ZEH水準を大きく上回る脱炭素住宅で、さらに高度な省エネ仕様を持つ住宅が該当します。 具体的には断熱等性能等級6・7相当や再生可能エネルギー活用等、国が定める厳しい基準をクリアした住宅です(詳細基準は今後公表)。


この住宅を新築する場合は子育て世帯かどうかに関わらず一律160万円の補助が受けられます。 省エネ住宅への更なる誘導策として2025年度から新設された枠です。


補助金の申請方法


本事業では基本的に建築主(施主)自身が直接国に申請するのではなく、国に登録された「事業者(ハウスメーカーや工務店)」が代理申請を行います。


まず住宅会社がこの支援事業に参加登録している必要がありますので、利用したい場合は契約予定の住宅会社に対応可能か確認しましょう。


工事着工後の申請はできませんので、契約前~着工前の早い段階で補助金利用の意思を伝え、必要書類(長期優良住宅の認定通知書等)を準備する流れになります。


交付申請期間や予算枠は年度ごとに定められ、予算上限に達し次第締め切りとなります。 2024年度実施の前身「こどもエコホーム支援事業」では交付申請受付が令和6年12月31日で終了しました。


新しい子育てグリーン住宅支援事業の具体的な受付開始時期は別途公表される予定です。 最新情報は国土交通省の公式サイトや事業公式ページで確認しましょう。


住宅ローン減税(住宅借入金等特別控除)【国】


住宅ローン減税メリット説明の画像


続いて国の制度として忘れてはならないのが「住宅ローン減税」です。 これは直接給付金をもらえる補助制度ではありませんが、新築住宅を取得するほとんどの方が利用する税制上の大きな優遇措置です。


住宅ローン減税(住宅借入金等特別控除)とは、住宅ローンを利用してマイホームを取得した場合に、年末時点のローン残高の一定割合を所得税から控除できる制度です。


控除期間は原則10年間(一部13年)、控除率は年0.7%(以前は1%でしたが近年改正)となっています。 控除を受けられるローン残高には上限がありますが、住宅の性能や種類によって上限額が変わります。


新築注文住宅の場合のローン残高上限(2023~2025年入居の場合目安)


一般的な新築住宅(省エネ基準適合必須) 3,000万円(この場合0.7%で年間最大約21万円控除)


認定長期優良住宅・認定低炭素住宅等 5,000万円(年間最大約35万円控除)


ZEH水準省エネ住宅 4,500万円(年間最大約31.5万円控除)


このように、高性能な省エネ住宅や長期優良住宅認定を取得する住宅はローン減税の控除枠が拡大されるメリットがあります。


郡山市で補助金を活用して長期優良住宅やZEH相当の住宅を建てる場合、補助金を受けつつローン減税でも優遇を受けられる二重のメリットがあります。


たとえば長期優良住宅として新築すれば国の補助金(最大80~100万円)とローン減税(最大控除総額455万円程度)の両方が狙えるわけです。 ぜひ資金計画時にはローン減税も含めたトータルの支援策で考えてみてください。


ローン減税を受けるためには住宅の床面積が一定以上(原則50㎡以上)であることや、自身が居住すること、合計所得が2,000万円以下であることなどの条件があります。


また2024年以降は新築住宅は省エネ基準適合が適用条件となりました(省エネ性能を満たさない住宅は減税対象外)のでご注意ください。


福島県が提供する注文住宅向け補助金・助成制度


福島県の住宅支援制度説明の画像


次に、福島県が実施している住宅関連の補助金・助成制度を見ていきましょう。 郡山市で家を建てる場合、県が主体の制度にも該当すれば申請可能です。


福島県独自の制度には、子育て世帯の多世代同居を促進するものや、森林資源を活用した住宅支援、省エネ住宅の普及を図るものなどがあります。


郡山市に限らず福島県全域で共通の制度ですが、地域の実情に合わせた内容になっているのが特徴です。 ここでは代表的な制度を取り上げます。


多世代同居・近居推進事業【福島県】


福島県の多世代同居支援の画像


「多世代同居・近居推進事業」は、子育て世帯が親世代・祖父母世代と同居または近居(二世帯が近くに居住)を始めるために住宅を取得する際、費用の一部を補助する福島県の制度です。


世代間の支え合いによって子育て環境の充実や高齢者の見守り強化を図る目的があり、18歳未満の子どもがいる子育て世帯が新たに三世代同居・近居をするケースが対象となります。


補助金額


基本額 30万円。 加えて、県外から福島県内へ移住して三世代同居・近居を始める場合はプラス 10万円(県外転入加算)となり、最大40万円の補助金が交付されます。


補助額は住宅取得に要した費用の1/2または上記定額のいずれか低い方となりますが、新築の場合ほとんどが定額上限いっぱいになるでしょう。


主な申請条件


補助対象となる住宅が建築基準法その他関係法令に適合していること、住宅の延べ面積が一定以上(一般型誘導居住面積水準以上)であることなどが求められます。


延べ面積要件とは家族人数に見合ったゆとりある広さを確保した住宅であることを意味します。 また補助を受けた後は、事業完了翌年度から少なくとも3年以上は当該同居・近居を継続することが条件となっています。


申請のポイント


本事業は募集期間が年に数回設定され、各回ごとに募集戸数や締切日があります。 応募数が多い場合は抽選となることもあります。


令和6年度は第1回募集が6月上旬~下旬(180戸)、第2回募集が9月中旬~10月上旬(30戸程度)という日程でした。 利用したい場合は福島県住宅課等の発表する募集情報をチェックし、期限内に必要書類を添えて申請しましょう。


なお、この補助金を受けた場合、後述の「森と住まいのポイント」との重複利用は不可となっていますので注意が必要です(財源重複のため)。


ちなみに、多世代同居・近居を促進するため福島県では税制面の優遇もあります。 県内で三世代同居・近居用の新築住宅を取得した場合、不動産取得税の一部を減免する措置も実施されています。


補助金とあわせて税制優遇も受けられる可能性がありますので、対象となる方は県税事務所等に確認すると良いでしょう。


ふくしまの未来を育む森と住まいのポイント事業【福島県】


福島県産木材利用ポイント制度の画像


「ふくしまの未来を育む森と住まいのポイント事業」は、福島県産の木材を活用した木造住宅の新築に対して、商品券や県産品等と交換できるポイントを付与する県の制度です。


地域の森林資源を循環利用しながら良質な住宅建築を促す目的があり、新築住宅の建築主本人が申請できます。 ポイントは現金ではなく交付されますが、1ポイント=1円相当として後日、食品や家電製品、地域商品券などと交換可能です。


ポイント付与額


使用する福島県産材の量に応じてポイント数が決まり、最低20万ポイントから最大50万ポイントが交付されます。


具体的には、延べ床面積に見合った一定量以上の県産木材(構造材)を使用することが条件で、使用量4〜8立方メートル未満で20万ポイント、8〜15立方メートル未満で30万ポイント、15〜20立方メートル未満で40万ポイント、20立方メートル以上で50万ポイントとなります。


さらに、伐採や加工過程で適切な森林管理がなされていることを示す森林認証材を使用した場合はボーナスとして+10万ポイントが加算され、最大60万ポイントまで受け取ることが可能です。


主な条件


福島県内に自ら居住するための新築木造住宅であること、施工する建築会社の本社が福島県内にあること(県外本社の会社は対象外)、令和6年7月1日以降に完成した住宅であること、構造材に所定量以上の県産木材を使用していること等が条件です。


過去に同事業のポイント交付を受けていない世帯であることも要件に含まれます。


留意点


本制度も予算に限りがあり、受付は先着順で予算が無くなり次第終了となります。 応募を検討している場合は、早めに県の担当窓口(林業振興課など)や施工会社に申し出て準備しておきましょう。


また前述のとおり、「多世代同居・近居推進事業」との併用はできません。 どちらか一方のみ利用可能ですので、自身の優先順位に応じて選択しましょう。


ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)推進事業補助金【福島県】


福島県ZEH住宅補助金説明の画像


福島県は県独自にZEH住宅の普及促進にも取り組んでおり、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス推進事業補助金」を実施しています。


これは、家庭からのCO2排出削減のため、県内でZEHを新築(または購入)する個人に対し省エネ設備導入費の一部を助成する制度です。


補助金額


40万円(定額)。 国の子育てグリーン住宅支援事業とは異なり、世帯要件などはなく、純粋にZEH住宅であれば一律で40万円の補助が受けられます。


条件


令和5年4月1日以降に着工したZEH住宅で、申請時点でまだ完成していないもの(これから建てる計画のもの)が対象です。 リゾート別荘などではなく常時居住する住宅である必要があります。


ZEHの定義は「年間の一次エネルギー収支が正味ゼロになる住宅」で、太陽光発電等でエネルギーを創り、高効率設備で省エネを図る住宅を指します。


具体的には経産省の定めるZEH基準(断熱性能や設備効率の基準)を満たし、登録制のZEHビルダーによって建設されることなどが求められます。 申請には住宅がZEHであることを証明する書類(BELS評価書等)が必要となるでしょう。


申請方法


福島県エネルギー課など所定の窓口への申請になります。 募集時期・定員が設けられる可能性があるため、こちらも早めの情報収集が大切です。


なお、この補助金は国の補助金(例:こどもエコホーム支援事業など国庫が財源のもの)とは基本的に併用不可とされていますが、地方自治体の補助金であれば併用可能な場合があります。


福島県のZEH補助は県財源と思われますので、例えば郡山市の補助金とは併用できる可能性があります(詳細は県に要確認)。


来てふくしま住宅取得支援事業【福島県】


福島県移住支援制度説明の画像


「来てふくしま住宅取得支援事業」は、福島県外から県内へ移住・定住する方に対し、住宅取得費用の一部を補助する制度です。


県の産業と人口を維持・発展させるための移住促進策の一環で、新築住宅の取得者も対象となります。 ただし郡山市はこの事業の対象地域に含まれていませんので注意してください。


郡山市以外の市町村に移住する場合のみ適用されます(郡山市への移住者には同等趣旨の市独自制度があるためと考えられます。後述「転入子育て世帯住宅取得補助金」を参照)。


補助金額


市町村からの補助金+国の補助金(最大100万円)を合わせて住宅取得費用の1/2相当額まで、という少し複雑な算定です。


わかりやすく言えば、市町村ごとの移住支援補助がある場合はそれに国の補助を上乗せし、合計最大100万円になるよう支援する形です。 自治体によって支給額が異なるため詳細確認が必要ですが、上限はトータル100万円となります。


条件


新築住宅であること、建築基準法に適合していること、延べ面積が誘導居住面積水準以上であること(=広さに関する要件)など。


加えて「県外からの移住」であることが大前提です。 補助を受けた後、一定期間(原則5年以上)その住宅に定住することも求められるでしょう。


郡山市対象外について


郡山市への移住はこの県事業の対象外ですが、郡山市には市独自の転入者向け住宅補助制度(後述)が存在します。


福島県の他市町村(例えば須賀川市や二本松市など)に移住して新築を取得する場合は、この「来てふくしま住宅取得支援事業」を活用できる可能性がありますので、移住先自治体に確認しましょう。


郡山市にIターン・Uターンする方は代わりに市の制度を検討してください。


その他


その他の福島県・市町村の支援策説明画像


太陽光発電・設備設置等の省エネ支援策【福島県・市町村】


上記以外にも、住宅の省エネルギー化や環境配慮に関する補助制度が県や市町村で用意されています。 新築時に適用できる代表的なものをいくつか挙げます。


住宅用太陽光発電システムの設置補助:太陽光パネルを自宅に設置する際の補助金です。


福島県では「自家消費型住宅用太陽光発電設備モデル事業補助金」として最大42万円の補助を行っていましたが、令和7年2月時点で予算上限に達し受付終了となりました。


しかし今後も同様の補正予算事業が行われる可能性があります。 郡山市でも「エネルギー3R推進事業補助金」として太陽光発電や蓄電池の設置費用補助を実施しています。


新築時に太陽光パネルの導入を検討している場合、各年度の募集要項を確認してみましょう。


木質バイオマスストーブ(薪ストーブ等)設置補助


福島県内では薪ストーブやペレットストーブなど木質バイオマスストーブを購入・設置する際に助成金が出る場合があります。


新築住宅で暖房に薪ストーブを採用したい場合は、このような助成制度が利用できるか施工業者に問い合わせてみると良いでしょう(令和6年度は福島県木材協同組合連合会による助成事業が実施されていました)。


合併処理浄化槽設置補助


下水道が未整備の地域で新築する場合、浄化槽の設置費用に対する補助があります。


福島県および市町村が共同で実施しており、新築住宅に人槽5人~10人用の浄化槽を設置する場合、標準で16.6万円~27.4万円程度の補助金(設置費の一部)が支給されます。 郡山市内でも該当エリアであればこの補助が利用できます。


これらの省エネ・設備系の補助制度は、その年ごとに内容や金額が変わることがあります。 注文住宅の計画段階で導入したい設備がある場合は、「○○ 補助金 福島県」などと最新情報を調べたり、市役所の環境課に問い合わせたりしてみましょう。


補助を受けるには着工前の事前申請が必要なケースも多いので注意してください。


郡山市が提供する注文住宅向け支援制度


郡山市独自の住宅支援制度説明の画像


最後に、郡山市独自の住宅支援制度について解説します。 郡山市では、若い世代や子育て世帯の定住を促進するため、市ならではの補助金制度を設けています。


国や県の制度に比べると金額は小さいですが、郡山市民(または郡山に移住予定の方)であればぜひ押さえておきたい内容です。 ここでは代表的な「新婚世帯向け支援」と「転入子育て世帯向け支援」の2つをご紹介します。


結婚新生活スタートアップ支援事業【郡山市】


郡山市新婚生活支援説明の画像


「結婚新生活スタートアップ支援事業」は、新婚世帯の新生活に伴う経済的負担を軽減するための郡山市の補助制度です。


新婚夫婦が住宅を取得する場合や賃貸住宅へ入居する場合、あるいは引越費用などに対して補助金が交付されます。 国の「結婚新生活支援事業」を活用して実施されているもので、条件に当てはまれば注文住宅の取得費用にも適用可能です。


補助金額


郡山市では1世帯あたり上限30万円(補助率10/10の定額)となっています。 ただし、この事業では夫婦の年齢によって上限額が変わります。


夫婦ともに婚姻日時点で29歳以下の場合は上限60万円、どちらかが30~39歳の場合は上限30万円となります。 郡山市は両方29歳以下の若年夫婦に手厚い補助を行っており、全国平均の30万円より増額した60万円まで受け取れる点が特徴です。


主な要件


申請時点で以下すべてを満たす新婚世帯が対象です。


夫婦ともに郡山市に住民登録があり、住民票上の住所が取得または賃借する住宅の所在地になっていること。 新婚で郡山市に転入予定の場合、転入後に申請する形になります。


婚姻日における夫婦それぞれの年齢が39歳以下であること。 夫婦の合計所得金額が500万円未満であること。(給与収入ベースで概ね夫婦合計660万円程度以下が目安。なお貸与型奨学金返済額は控除可)


過去に市民税の滞納がないこと。


対象経費は、新居の取得費用(住宅購入代金)やリフォーム費用、賃貸住宅の場合は家賃・敷金礼金・共益費、引越料金など幅広く認められます。


注文住宅の建築費用も「住宅取得」に該当しますので、新婚の方であれば契約金額の一部を補填できるイメージです。


ただし他の住宅補助金や勤務先から住宅手当等を受けている場合は、その額を差し引いた残額について補助されます(重複支援の調整)。


申請方法


郡山市役所の住宅政策課等が窓口になります。 婚姻から一定期間内(概ね婚姻後1年以内など)に申請する必要がありますので、結婚と同時に住宅取得を進める場合は早めに申請書類を準備しましょう。


必要書類は婚姻日が確認できる書類(婚姻受理証明書など)、夫婦の所得証明、住民票、住宅の売買契約書や工事請負契約書(注文住宅の場合)などです。 自治体から交付決定を受けた後、領収書等の提出を経て補助金が支払われます。


新生活のスタートダッシュを支援してくれる心強い制度ですので、新婚でマイホーム取得を検討中の方はぜひ活用しましょう。


転入子育て世帯住宅取得補助金【郡山市】


郡山市転入子育て世帯支援説明の画像


郡山市には、市外からの転入者で子育て世帯に対し住宅取得を支援する独自制度があります。 それが「転入子育て世帯住宅取得補助金」です。


郡山市以外の地域に住んでいた子育て世帯が郡山市内に移り住み、新築住宅を取得する場合に補助が受けられます。 県の「来てふくしま住宅取得支援事業」が郡山市対象外である代わりに、市単独で用意した移住支援策と言えます。


補助金額


100万円(定額)が交付されます。 額が大きく魅力的です。ただし住宅取得費用が1,000万円以上であることが条件に含まれており、極端に小さい住宅の場合は対象外となる点に注意してください。


主な条件


郡山市の公開情報によれば、次のような要件があります。


市外から郡山市へ転入する子育て世帯であること。


ここでいう子育て世帯とは15歳以下(中学生以下)の子どもを持つ世帯と定義されています。 少なくとも1人は中学生以下の子がいる必要があります。


郡山市へ転入後、3年以内に住宅を新築し取得すること。


転入だけ先にして、その後計画的に家を建てるケースでもOKですが、3年という期限があります。 逆に言えば、家を建ててから転入する(住所を移す)形では要件を満たさない可能性がありますので順序に注意です。


取得する住宅が新築住宅で、住宅取得補助金の額が住宅取得費の1/2以内であること等、細かな条件も設定されています(常識的な範囲なので大きなハードルではありません)。


申請手続き


郡山市住宅政策課が窓口です。 必要書類には転入前の住所や子どもの年齢を証明する書類、住宅の契約書・登記事項証明書などが含まれるでしょう。


補助金は後払い(事後交付)となるため、一旦は自己資金やローンで建築費用を全額支払い、その後に補助金を受け取る形になります。 資金計画上、100万円分を見込んでローンを組むか自己資金を充てるか検討しておきましょう。


郡山市へのUIJターンを考えている子育て世帯にとって、この100万円補助は大きな後押しになります。


 例えば他県から郡山市へ移住して注文住宅を建てる場合、国の「子育てグリーン住宅支援事業」(80~100万円)等と合わせて利用すれば合計200万円前後の補助を受け取ることも可能です。 


郡山市で新生活を始めたい子育て世帯は、ぜひ本制度の活用を検討してください。


その他郡山市の支援策:空き家活用・エネルギー設備補助等


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郡山市では、新築取得以外にも住宅に関する独自支援策をいくつか実施しています。 簡単に触れておきます。


郡山市エネルギー3R推進事業補助金


前述のとおり、郡山市民が太陽光発電システムや蓄電池、家庭用燃料電池(エネファーム)等を設置する際の費用補助制度です。


新築時にこれらを導入する場合も適用できますので、希望者は市の環境政策課に相談しましょう。


空き家の子育て世帯向け改修補助


郡山市空き家バンク等を通じて取得した中古住宅を改修し、子育て世帯が住む場合に改修費の一部を補助する「住宅環境整備子ども応援事業補助制度」があります。


注文住宅(新築)とは直接関係ありませんが、中古住宅購入も選択肢に入る方は検討すると良いでしょう。


住宅融資・利子補給


郡山市独自の住宅資金融資や利子補給制度は現在実施されていません(市営住宅や民間賃貸への別制度はあり)。


住宅ローンは民間orフラット35利用が基本となります。 ただし前述した多世代同居支援事業を利用する場合は、住宅金融支援機構のフラット35地域連携型による金利引き下げ対象になるケースもあります。


フラット35の活用も含めて金融機関と相談しましょう。


以上が郡山市で利用できる主な支援策の概要です。 次章では、これら補助金を確実に受け取るための申請時の注意点や知っておきたいポイントを解説します。


補助金申請時の注意点・よくある誤解


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各種補助金制度を見てきましたが、実際に利用するにあたってはいくつか注意すべきポイントがあります。 せっかく条件を満たしているのに手続きの不備で補助金をもらい損ねてしまった、という事態は避けたいものです。



ここでは補助金申請の際によく問題となりがちな点や、初心者が陥りやすい誤解についてまとめます。 事前にチェックして、スムーズに補助金を活用しましょう。


1. 補助金の受付期間・予算に注意し早めに動く


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補助金には受付期間や予算上限が設定されていることが多く、これを逃すといくら条件を満たしていても受け取れません。 特に住宅系補助金は年度ごとの予算が限られており、早期に応募が殺到すると期限前でも締め切られるケースがあります。


例えば「子育てエコホーム支援事業(国)」は予算消化で締切済、「多世代同居推進事業(県)」は募集期間・戸数が限定、といった具合です。


対策


家づくりの計画段階から「使えそうな補助金は何か」、「それぞれいつ申請が必要か」を調べてスケジュールに組み込みましょう。


建築が始まってから慌てて探すのでは遅い場合があります。 ハウスメーカーに相談すれば最新情報を持っていることも多いので、「補助金を使いたい」と早めに意思表示してアドバイスを受けると安心です。 とにかく情報収集と準備は前倒しが鉄則です。


2. 補助金ごとの支給条件を正確に把握する


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当たり前のようですが各補助金制度には細かな支給条件があります。 自分自身の属性(年齢・所得・家族構成)や、建てようとしている住宅の性能・規模、工事依頼先の要件などがクリアしているかを事前によく確認しましょう。


誤解しやすいのは、「自分は子育て世帯だからこの補助金は無条件でもらえるだろう」と思っていたら住宅の仕様が要件を満たさず対象外だった、といったケースです。


例えば「長期優良住宅の認定を受ける」ことが補助条件の場合、建物がそれ相応の性能を備え認定手続きをしないと対象になりません。 また郡山市の新婚補助では夫婦とも29歳以下でないと60万円はもらえない、等の年齢条件も見落としがちです。


対策


補助金の公募要項や案内パンフレットを入手し、支給条件のチェックリストを作るくらいの気持ちで臨みましょう。


ハウスメーカーにも「○○補助金を使いたいので条件に合うようプランニングしてください」と伝えれば、設計上クリアすべき点(例:延べ面積◯㎡以上確保、断熱等性能等級◯以上にする等)を織り込んでくれます。


条件を満たすために多少の仕様アップが必要でも、補助金額で十分ペイできることがあります。


3. 申請手続き・書類に不備がないよう注意


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補助金申請には様々な書類提出や手続きが伴います。 書類の記入漏れや不備があると、支給が遅れたり最悪受け取れなくなる可能性もあります。


役所の審査は厳正ですので、提出書類に不明点があれば事前に問い合わせ、間違いのないよう整えましょう。


特に建物関係の書類(確認済証や検査済証、性能評価書など専門的書類)や所得証明、住民票といった役所発行書類など、多岐にわたります。


不備があった場合の対応期限にも注意です。 制度によっては「◯月◯日までに再提出がないと申請自体無効」など期限が定められていることがあります。


うっかり見逃すと、せっかく一次審査を通っていたのに取消し、ということにもなりかねません。


対策


必要書類一覧を作成し、漏れなく準備しましょう。 提出前に第三者(担当の住宅会社スタッフなど)にもチェックしてもらうと安心です。


最近では申請手続きを施工業者が代行してくれる場合も多いですが、全て任せきりにせず自分でも進捗を把握しておくことが大切です。


締切日や訂正期限をカレンダーにマーキングするなどして、スケジュール管理を徹底してください。


4. 補助金の併用制限を確認する


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複数の補助金を同時に併用できるかどうかも重要なポイントです。 原則として国の補助金同士は併用不可であることが多いです。


例えば国土交通省の補助金と経済産業省の補助金、両方を一つの住宅に使うことはできない場合があります。 一方、国の補助金と地方自治体の補助金は財源が異なるため基本的に併用可能です。


ただし例外もあり、「地方自治体の補助金であってもその原資が国庫補助の場合」は実質的に国の補助とみなされ併用NGとなるケースもあります。


また先述のとおり福島県の多世代同居支援と森と住まいポイントは相互に併用不可など、同じ自治体内でも排他の関係にある制度もあります。


さらに住宅ローン減税など税制優遇については、補助金を受け取るとその金額分住宅の取得価額から差し引いて計算する決まりもあります(厳密には補助金と減税の直接併用とは違いますが、減税額に影響します)。


対策


利用を検討している補助金の組み合わせについて、公式のQ&Aや窓口に問い合わせて併用可否を確認しましょう。


わからない場合は遠慮せず担当者に「他に〇〇の補助を使う予定ですが併用できますか」と聞くのが一番確実です。


もし併用不可の組み合わせが判明したら、金額や採択見込みを比較して有利な方を選択します。


例えば国の80万円補助と県の40万円補助が両立しないなら金額の大きい国のを取る、といった判断です。 住宅会社の担当者も経験上のアドバイスをくれるでしょう。


5. 補助金は後払いが基本、資金繰りに留意


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最後に覚えておきたいのは、補助金の交付は建築完了後や事業完了後の後払いが多いということです。 つまり工事代金や住宅取得費用そのものは一旦自己資金や住宅ローンで立て替える必要があります。


補助金はあくまで後から精算されるイメージです(例外的にポイント付与や金利控除など形態が違うものもあります)。


例えば100万円の補助が見込めるとしても、契約時や引渡し時にはその100万円も含めた金額を支払う必要があります。 つなぎ融資や自己資金準備の計画も忘れないようにしましょう。


補助金が下りるタイミングも制度により様々で、早くても工事完了後数か月、遅いと1年近く後になることもあります。


住宅ローンの借入額を決める際、「補助金分少なく借りたい」と思うかもしれませんが、実際には補助金入金前に全額支払いが発生しますので、補助金相当額も含めてローンを借りておき、交付後に繰上返済するといった形を取るケースもあります。


この点は資金計画上のテクニックになりますが、ハウスメーカーの資金相談担当やファイナンシャルプランナーともよく相談して決めましょう。


まとめ


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郡山市で注文住宅を建てる際に利用できる補助金・助成金制度について、国・県・市それぞれの制度を網羅的に解説しました。 最後に、本記事の重要ポイントをまとめます。


国の主な支援制度


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子育てグリーン住宅支援事業(子育て・若者夫婦世帯向けに最大100万円、高度省エネ住宅なら全世帯160万円補助)や住宅ローン減税(長期優良住宅等で控除枠拡大)など、大きな支援が得られる。 特に省エネ性能の高い家づくりに国は手厚い。


福島県の主な補助金


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多世代同居・近居推進事業(三世代同居で最大40万円)、森と住まいのポイント(県産材活用で最大60万Pt)、ZEH補助(ZEH新築で40万円)など地域特色ある支援が充実。


県外からの移住者向け100万円補助(来てふくしま)は郡山市対象外だが、郡山市独自の転入支援あり。


郡山市の独自支援


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結婚新生活支援(新婚世帯に最大30~60万円)、転入子育て世帯住宅取得補助(移住子育て世帯に100万円)といった制度で若年層・子育て世帯の定住を後押し。 太陽光や空き家活用支援策も実施。


補助金活用の留意点


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どの制度も申請時期・期限があり早めの情報収集が鍵。 各制度の対象条件を満たすよう計画を立て、申請書類は不備なく用意する。 併用不可の組み合わせに注意し、補助金は後払いである点も踏まえて資金繰りを考える。


以上、郡山市での注文住宅計画に役立つ補助金制度を徹底解説しました。 


適切な補助金を上手に活用すれば、数十万円規模で予算の助けになります。 最新の情報を確認しつつ、使える制度は遠慮なく活用して理想のマイホームを実現しましょう。

この記事を書いた人

代表取締役

遠藤 洋祐

2017年に先代より事業継承し、株式会社ウッディホームの三代目として舵取りを任される。郡山で61年以上、200棟以上の実績を通して、新築・建売・補助金の取得サポートなど家づくりに関わる全てに精通するプロフェッショナル。

保有資格:二級建築士(一級建築士事務所「都市建築企画室」開設者) / 既存住宅状況調査技術者 / 福島県地震被災建築物応急危険判定士
所属団体:福島県宅地建物取引業協会 / パナソニック ビルダーズ グループ